着物探訪☆沖縄・芭蕉布の旅〜その⑧〜

■ワークショップDAY2

ワークショップ2日目!ホテルの朝食に沖縄を感じながら、元気に芭蕉布会館へ向かいます!

本日の予定はこちら!

午前中にがっつり苧引き!がんばるぞー!


Ⅳ.水洗い & Ⅴ.苧引き(うーびき)

さて、芭蕉布の製作工程、苧炊きが終わった原皮は、水で洗って灰汁を落とします。ここから、繊維を取り出す作業=苧引きを行います。

作業場に座布団が並び、20名程が大きな円を描く様に座ってみんなで作業をしていきます。自分が作業する分の原皮を目の前にどさっと置き、1枚の原皮を2−3枚に裂いて左手に持ち、右手に「エービ」と呼ばれる竹ばさみでしごいていきます。

エービというのは竹で出来ていて、作り手がそれぞれ自分で作るんだそうです。道具も手作り。自分の手にあった道具でそれぞれが作業していくんですね。

このエービで皮の真ん中あたりを挟み、根の方へ2−3回しごく。こうして不純物を取り除くとともに、柔らかい繊維は経糸用に、硬い繊維や色のついているものは経糸用に選り分けておきます。

苧引き(喜如嘉の芭蕉布保存会リーフレットより)

私達が経験させてもらったのは、糸芭蕉の一番外側のうゎーはーという上皮。座布団などの小物に使用される部分です。

私達が車座に座る中に、ベテランの職人の方々が間に座ってくださって、彼らの作業する手を見よう見まねで自分自身もやってみます。

文字でこの作業を表現するのは難しいので、芭蕉布保存会のHPに制作工程を動画で紹介しています。ぜひご覧ください。3:08くらいからが苧引きです。まさに、このビデオにあった通りの体制でみんなで座って作業しました。
糸ができるまで(動画)

黙々と2時間半。たっぷり苧引き作業に勤しみました。

とにかく、隣に座るベテランの皆さんのと仕上がりの違いに驚き!師匠たちがエービを使ってしごいた原皮はあっという間に不純物が取れ、白くてツヤツヤの繊維が顔を出します。それに比べて、私はというと、エービを動かしながら結構な力でしごいても、まだ茶色いまま。この違いが熟練の技。。。力じゃないんだろうなー。


Ⅵ. 乾燥

苧引きが終わった繊維を竿にかけ干します。干す場所は風が当たらない日陰を選び、普通、竿の真ん中から右手が経糸用、左手が緯糸用と決められているんだそうです。

乾燥する苧引きした繊維(喜如嘉の芭蕉布保存会冊子より)

午前中のここまでの作業で既にぐったり。。。笑 これを一日中やることを想像すると、気が遠くなりました。一人で黙々とやり続けるには気持ち的に私は限界があるな、、、と思いましたね。その昔は、誰かの家に集まっておしゃべりしながら作業していたそうです。そう思うと、組合に集合してみんなでやる、というのは意味があるな、と思いました。
※喜如嘉の芭蕉布を織る方々が全て組合員というわけではありません。

さて、ランチへ!

お昼は組合から車で少し走ったところにある国頭道の駅へ。

とっても巨大な道の駅で、食事が出来るところが点在していました。私達が選んだところは、青空フードコートみたいになっていて好きなものを買ってきて食べられるスタイル。

国頭郡は猪豚といって豚とイノシシの掛け合わせのお肉が名物だそうで、猪豚を使ったお料理を提供するお店が多くありました。地元の方に混じって、猪豚丼をオーダーしてみましたよ。

お友達はゴーヤチャンプルー定食を。

どちらもリーズナブルで美味しかった!一気にパワーチャージして、午後の作業に戻ります!

つづく


あこや

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