水無月の京都旅~その④~ 煎茶道黄檗賣茶流 A trip to Kyoto

今回の会で立礼のお煎茶を披露して下さることになっているのが、 煎茶道黄檗賣茶流(せんちゃどう おうばくばいさりゅう) のお家元 中澤弘幸氏。

見るからにただものでない感じがいたしました~。

皆さま、お煎茶にもたくさん流派があるってご存知でしたか?私は全く知らず、今回お家元をご紹介いただき、煎茶道というものを知る良いきっかけとなりました。

煎茶道 黄檗賣茶流 というのは、 黄檗僧( 日本の三禅宗の一つで江戸時代に始まった 黄檗宗の僧)の茶礼を元に形式化、広く大衆に広めることを目的として、通仙庵巽堂(1908~1958)により創流され、お煎茶の流派としては、戦後の全日本煎茶道連盟が発足当時から参加している流派になるそうです。

煎茶道自体は、江戸時代の黄檗宗の僧侶で賣茶翁(ばいさおう)と言う人物が中興の祖と言われています。

売茶翁像 若冲筆 絹本著色

なんか、痩せたちょっと汚らしいおじいさん、といった絵ですね。。。でも若冲が描いてる!
この売茶翁さん、江戸時代の人ですが、当時の彼の目には禅僧の素養であった抹茶が形式的なものに写り、本来のお茶の精神に立ち返ろうと煎茶を普及したと言われているそうです。黄檗賣茶流は、この売茶翁の「一碗のお茶を、より美味しく、より楽しく味わえる様に。そしてそのお茶を通じてお互いの心を大切に」という考えのもと、お茶室にこだわらず、平成以降は立礼手前という形で煎茶を普及している流派です。

話を元に戻しますと、今回の奉納舞の会はこの黄檗賣茶流のお茶も振る舞われるという趣向で、盛りだくさんでした。

私の右におられるのが、新家元で中澤弘幸氏のご子息。お二人とも、さすがおきもの姿が、普通じゃない佇まいでしたので、家元とお話伺って納得しました。

さて、太田神社での参拝も終わり、上賀茂神社へ移動です!

この日の私の装いは、ぎおん齋藤さんの付け下げに勝山健史さんの夏帯、銀座ぜん屋さんの日傘と、利休バッグはケイタマルヤマ、草履は、祇園ない藤さんでした。

いよいよ、紗矢佳さんの舞です!


つづく

あこや

Leave a Reply

CAPTCHA