奄美大島への旅〜本場大島紬探訪〜 その② A trip to Amami Oshima
奄美大島の植物
奄美大島は、1年のうちほとんど雨が降ると言われる様に、年間の降水量は東京の2倍近く。四季を通じで温暖多雨な亜熱帯気候ですから、島に生植する木々も大きく緑が濃くジャングル感があります。
奄美の人々は大昔から、この島に生える植物を糧に生きてきました。
ここはソテツの植物園。
南さんの背景に見えているのがソテツ。ソテツの葉は、ミネラルや窒素が多く含まれるため田畑の肥料に使われました。実は、大島紬の渋い色は、泥染という方法で染められるのですが、その泥に必要な鉄分を補うためにもソテツの葉は利用されています。
さて、これはソテツの実。
ソテツの実は、食用として貴重な栄養源でした。色んなお土産屋さんで見かけたソテツ味噌。ソテツの実と玄米と大豆で作ったお味噌は、奄美大島の料理には欠かせない調味料なんだそうです。
ちなみにソテツの実は、ここに出来ます。
ここから弾けて、沢山地面に落ちていました。
そしてこちらが、アダンという植物。
アダンはこうした亜熱帯地域に群生している植物で、太い枝が横に展開し、そこから上の写真の様に根っこが地を這う様にはり巡らされて、強風でも倒れない様になっています。
こちらはアダンの実。
パイナップルかと思いました。
このアダンの葉は、琉球パナマ帽と言われる麦わら帽子のようなものを作るのに使われたりしていたそうです。
こんな綺麗なお花が。
色彩が鮮やかで、南国に来た、という事を実感します。
足下を見ると、巨大なヤドカリが!
植物も生き物もやっぱり独特!こうした自然のかなで大島紬は生み出されていったのですね。産地見学のいいところは、織物が生まれているその背景にある土地の文化や環境に触れる事。俄然楽しみになってきました。
鶏飯でランチ
さて、本題の大島紬の勉強に入る前に、ランチタイムー☆こちらにお邪魔しました。
こちらで頂いたのが、奄美大島名物の鶏飯です!
この通り鶏のご飯なのですが、下記のような具材を白いご飯の上に好きな様にトッピングし、その上から鶏のスープをたっぷりかけて、お茶漬けの様に頂きます。
こんな感じ。
はじめて食べましたが、あっさりしていてとても食べやすかったです。ポイントは陳皮といって柑橘類の皮を乾燥させたものを入れること。そして、添え物にはパパイヤのお漬け物などもありました。
お腹もいっぱいになり、いよいよお勉強モードへ突入です!
つづく
あこや
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